八島高明の九星気学教室3

方位学とは何か

ここで「方位学」というものについて考えて見ましょう。そもそも「方位学」「方位占い」とは何でしょうか。一般的には方位占術は「自分のいる場所」を中心として、周囲にある空間(平面)360度を8つの方位に分け、そのいずれかの方位に移動した場合に「空間の影響を受ける」とされる占術です。

 

もし、それが良い方位であれば心身に良い作用がおよびますし、悪い方位であれば心身に悪い影響が及ぶとされます。その判断の下になるのが「方位学」とされるものです。こうした方位占術は古代や中世の戦乱の時代に形成されてきましたが、戦乱の激しい中で生き残るため、古代人たちが必死の思いで積み重ねてきたものでしょう。

 

しかしこうした方位原理が何に基づくものかは、現代においてもまったく解明されていません。ただ、それが現代においても残っているのは、そこに何らかの真実(空間の)が含まれているからでしょう。

 

方位効果は実在するのか

私も当初は、こうした方位の効果を疑ったものでした。しかし私の性格上、どんな知識も否定せずに試してみたいという気持ちがあり、その流れから方位学の勉強もしていました。そして私は自分自身の体験から、こうした方位効果というものが確かに実在することを知ったのです。その経験は劇的なものでした。それは方位効果というものが確実に実在することがわかる内容だったのです。

 

私のその時の経験は九星気学を使ったものではなく、奇門遁甲を使ったものでした。それは九星気学がいうように「3年後」「3カ月後」というような曖昧なものではなく、その効果はすぐに、つまり移動中においてもその効果が出始め、その後もしばらく(数時間ほど)続いたのです。その効果が切れたのは、その場所から再び移動したときでした。

 

奇門遁甲は空間の科学か

ここで疑り深い人はこう言うでしょう。「それは君、自己暗示によるものだよ」「最初に君がそのようになると信じたので、実際にそう感じたのさ」と。すべての占術にも言えることですが、占いには確かに暗示効果というものがあります。これは実は人間の弱点でもあるのです。

 

テレビなどで催眠術をみたことがあると思います。「あなたは鶏です」と術者が言うと、催眠術に罹った人は羽をばたつかせて「コケコッコー」と鳴いたりします。人間の潜在意識には上位意思の命令に忠実に従う本能があるのです。これを私は身体器官と名付けていますが、とにかく下位の意識は上位の意思の命令には逆らえないのです。

だからどんな占いでも「何となく当たっている」ように感じてしまうのです。ただ私の奇門遁甲による劇的な体験は、そうした暗示効果を吹き飛ばすようなものでした。その効果は自己暗示などによるものではありません。なぜなら、その方位現象の意味を知ったのは、私が不思議な方位現象を体験した後だったからです。その体験をした時、私は奇門遁甲の存在をほとんど知りませんでした。

 

奇門遁甲の劇的な体験とは

それはある日、外出しているときに起きました。その内容はここでは書けませんが、それが常識では考えられないような実に不思議な体験だったのです。その体験があまりにも劇的であったので、はっきりとその日付を覚えていました。簡単にいえばそれは「狸に化かされた」ような体験でした。

 

そして後ほど、奇門遁甲の存在を知り、何となくその体験を思い出して作盤したところ、その日に起きた現象の内容がはっきりとそこに書かれてあったのです。その時はまさに「目からうろこが落ちた」という感じでした。

 

それまでは九星気学を使った方位術を実践をしていたのですが、九星気学ではこのような劇的な体験をしたことは一度もありませんでした。また九星気学が「効果はすぐに出るものではない」「数か月後、数年後に出る」というような、確かめることも出来ないような曖昧な逃げ口上的なことを述べるのに比べて、奇門遁甲による瞬時の劇的な体験はまさに奇跡としか言いようがありません。

 

そこには一切の誤魔化しがきかないものです。どんな理屈っぽい人であっても、それを自分自身で経験すれば、私の言う事を信じるでしょう。私はその後も、何度も不思議な体験を積み重ねたものですが、その度に作盤しても納得のいく内容が出てきたものです。それ以来、私は「方位現象」「方位効果」というものが迷信などではなく、「確実に存在するものである」ことを確信しました。

 

科学では解明できない空間の謎

さて、実に不思議な知識である「方位学」ですが、いまだにその解明は為されていません。しかしこれは当たり前でもあるのです。なぜなら多くの場合、科学で解明される以前に未知の現象があり、科学は後追いでそれを分析、検証して理論を形成していくものだからです。

 

要するに宇宙にはいまだに未解明の様々な自然現象が存在し、その多くはいまだに解明されていません。最先端をいく素粒子論でさえ新しい発見が相次ぎ、現在でもそれは更新され続けているのです。

 

ですから今後もどのような理論が出て来るかは誰にも予測することができません。将来、20世紀初頭になされたような相対性理論のような革命的な理論が出て来ることも十分にあり得るでしょう。そして古代や中世の人達が経験して技術化した奇門遁甲や四柱推命のような英知も、この先は科学的に解明されていく可能性もあると思います。時間や空間が何なのかはまだ解明されていませんが、こうした実在の謎を追いかけていくと、将来は方位学や四柱推命のような未知の技術も解明されていく可能性もあるのでしょう。

奇門遁甲(了)

2022年05月26日