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◇八島高明の占術研究のブログです。今後、合間を見つけて増やしていく予定です。ただし、この研究ブログはあくまでも個人的な見解なので、あらかじめご了承ください。

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占い教室を始めました

占いを愛好するみなさま、こんにちは。八島高明と申します。本サイトの「講師紹介」でも書きましたが、私は占術の愛好家であり、研究者でもあります。これまで30年間にわたり四柱推命を始めとして、西洋占星術、インド占星術、タロット術、風水術、姓名判断、九星気学、奇門遁甲、易断、数秘術など様々な占術を研究してきました。

このブログは私の占い研究30年間の成果と検証結果を書いていきますので、どうぞみなさまの占術研究に役立てて頂ければ幸いに思います。また最初にお断りしておきますが、この占い教室のブログは何か特定の意図をもって書いているということはありません。あくまでも個人的な見解を書いていますので、その点は最初にご了承願います。

2021年01月10日

八島高明のタロット教室1

タロットとは

 

タロット術は日本だけではなく、欧米をはじめとする世界中でも人気のある占術の一つです。シンボルの描かれたカードを使って占いをします。同じような占術として東洋にも「易断」というものがありますが、この2つを比較すると、西洋のタロット術には神秘的な印象があるのが特徴です。一方、東洋の易断には自然哲学的な特徴があります。一見するとまったく異なるものに見えますが、この2つは占術としては「同じ部類に入る」といえるでしょう。

 

 

タロットのアルカナについて

タロットには22枚のカードからなる「大アルカナ」と呼ばれるカード、そして56枚のカードからなる「小アルカナ」と呼ばれるカードがあります。合わせて78枚のカードを使って占います。このカード一枚一枚には「シンボル図」が描かれており、このシンボルを複数組み合わせることで判断の材料とします。タロット術では「過去や未来のことを知る」「他人の気持ちを読み取る」「人の運命そのものを知る」ことができると言われています。

 

 

タロット術は当たるのか

タロット占いは数多くある占術の中でも、もっとも「占い的なもの」といえるでしょう。そうした面から、占いに懐疑的な人は次のように言うでしょう。「どうせこんなものはインチキに決まっている。商売に使っているだけだろう」と。実際、私もタロット術を知った最初の頃はそう思ったものです。でも実際にタロット術を覚えてやってみると、それが間違いであることに気づきました。とても不思議ですが、タロット術は確かに何らかの「意味のある答え」が何度も出てくるのです。

 

私がそのように言うと、懐疑的な人はさらにこう言うでしょう。「占いにはフリーサイズ効果というものがある。あなたはこのような性格だと言われると、本当にそう思えてくるものだ」と。なるほど、確かに占いにはフリーサイズ効果というものがあります。私が知るある占術は専らこの効果だけに頼り、さも当たっているかのように装っているものです。事実、そうした占術があります。ですが、全ての占術がそうだと言われると、私は納得できません。私は次のように言いたいのです。「あなたは全ての占術を自分自身でやってみましたか」「最初から偏見なく自身で検証してみましたか」と。

 

タロットには未知の価値がある

 

自然科学だけが万能であると信じる唯物論者は、最初から「そんなものは存在しない」と頭から決めつけてきます。そして否定できそうな相手の弱みを懸命に探し出し、そこを執拗に攻撃してくるのです。これは「原理主義者」の行動そのものです。本物の科学的な知見を持つ人は、それをすべて検証していない限り、それを否定してはいけないのです。「私はその研究をしていないのでわかりません」と言えばよいのです。それが本物の科学人の態度ではないでしょうか。

 

まずは自分自身で何度もやってみること。そしていろんな角度から合理的に検証すること。もちろん占術の中にも偽物がたくさんありますが、そうしたものは合理的に検証すれば、数か月も経たずに見破ることができます。ただ、私はタロット術の信奉者というわけでもありません。ただ占術の中の占術ともいえるタロット術には、まだ知られていない大きな価値がある、と私は考えるのです。これは次のブログで検証していきましょう。

 

八島高明のタロット教室2へ続く

 

 

 

 

 

 

2021年01月18日

八島高明のタロット教室2

タロットの起源とは

 

タロット術の起源を調べていくと、混乱した様々な解釈があふれていることに気づきます。

 

1)タロットは古代エジプトに起源を持つ。

2)タロットは古代インドで生まれた。

3)タロットはバラ十字団が使っていた。

4)タロットは古代から魔術の道具であった。

5)タロットはユダヤのカバラ思想と関係がある。

 

このようにタロットにはいろんな説があります。それはタロットカードのシンボル図像が神秘化されているためですが、ただどれも歴史資料などがあるわけではありません。

 

 

タロットはエジプト起源か

タロットの古代エジプト起源説は、もともと18世紀末のフランスで活躍したクール・ド・ジェブランという作家が提唱しました。ですが何の証拠もないのです。ジェブランはタロットとエジプトの「トートの書」を結び付けようとしましたが、証拠資料などは上げていません。さらにこのジェブランのエジプト説を受けて、エッテイヤというフランスの占い師が「タロットと理論の実践」という本を出版してエジプト起源説を支持したことから広く普及したと思われます。

 

その当時のフランスでは古代エジプトの文物が流行し、いわゆる「エジプト熱」に浮かれていました。ですから「古代エジプト説」が過剰に神秘化されていったのかもしれません。また古代エジプトの神秘性を利用し、それを商売に使ったのかもしれません。しかし正しく見れば、タロットの発祥や起源については諸説ありますが、古代エジプトまでさかのぼるのは少し無理があるように私には思えるのです。

 

タロットは中世のイタリア起源か

歴史的な資料で見る限りは、15世紀のイタリアが起源であるという説は信ぴょう性があります。実際にタロットカードの図像をみると、古代エジプトとの関わりというよりも、キリスト教と深い関係があるのは明白でしょう。イタリアはカトリックの総本山であるバチカンのある国ですから、キリスト教のヨハネ黙示録などを参考にしてその教義をカードの中にシンボライズ化したとしても不思議ではありません。

 

タロットカードの内容とは

実際にタロットカードを見ると、大アルカナ2番の「女教皇」、5番の「法王」、15番の「悪魔」、20番の「審判」、21番の「世界」などは明らかに「聖書」と深く関わっています。タロットカードの内容と構成をみると、もともとタロットカードはキリスト教の教義を盛り込んで制作され、それが占術師などを介して民間に広まっていったとみるのが正しいのかもしれません。

 

タロットカード「大アルカナ」の意味

タロットは大アルカナと呼ばれる22枚のカードと、小アルカナと呼ばれる56枚のカードから構成されています。アルカナとはラテン語で「秘密」「神秘」を意味しています。以下に大アルカナの構成と意味を書いてみます。

 

1)魔術師・・物事を生じる意思の側面。

2)女教皇・・英知の側面。女性で英知を表現。

3)女 王・・物質的な豊かさ。豊穣さ。

4)皇 帝・・威厳。統率力。支配。

5)法 王・・厳正。秩序。公正。宗教心。

6)恋 人・・異性。恋愛。仲間。伴侶。

7)戦 車・・身体。活動。物質性。

8) 力 ・・獣性。本能。無意識。

9)隠 者・・隠棲。修行者。賢者。秘密。

10)運命の輪・運命の変化。カルマ。過去。

11)正 義・・道理。善行。理性。

12)吊るされた男・忍耐。苦しみ。試練。

13) 死 ・・停滞。静止。行き詰まり。

14)節 制・・規則。節度。禁欲。

15)悪 魔・・獣性。怒り。嫉妬。本能。欲望。

16) 塔 ・・傲慢。慢心。転落。失敗。

17) 星 ・・憧れ。夢。希望。ロマン。

18) 月 ・・感受性。静的。裏面。

19)太 陽・・自我。活動的。肯定。表面。

20)審 判・・過去の清算。理想の実現。

21)世 界・・新しい秩序。幸福な世界。

 

タロットの解釈について

以上の解釈は一般的な解釈に加えて、私個人の考え方も入っています。タロットには一般的な解釈というものがありますが、タロットは使う人によって解釈が微妙に異なるものです。なぜでしょうか。それはタロットには想像性をもたらす工夫がされているからです。もともとタロットには固定化した解釈というものが確かにありますが、細かな点は自分自身の解釈を採用しても問題はありません。そもそもタロット術はやり方が問題ではなく、あくまでも自分自身の内面とのアクセス法であることがわかれば、解釈の基準にこだわる必要はないのです。

 

タロットの大アルカナと小アルカナ

タロットは大アルカナだけでも十分に使えます。ですが細かい解釈をする場合には不十分ですから、鑑定内容により小アルカナを必要とする場合があります。簡潔にいうと「大局的な判断は大アルカナ」を使い、「詳細な判断は小アルカナ」を使うというのが理想的な鑑定法です。小アルカナは「具体的な細かい回答を聞ききたい場合」などは特に使いやすく、そして答えそのものが明白に出るという特徴があります。

 

 

小アルカナの解釈とは

小アルカナは誰でも知っているトランプと同じ構成で、4つのスートに分類されます。ハートはカップ、スペードはソード、ダイヤはペンタクル、クラブはワンドとなります。スートには以下の意味があります。

 

1)カップ・・愛情。喜び。水の作用。

2)ソード・・戦い。勇気。気の作用。

3)ペンタクル・・商業。お金。地の作用。

4)ワンド・・活動。生活。火の作用。

 

小アルカナを使う場合は4つのスートを使い分け、愛情問題であればカップ、仕事などはソード、お金のことはペンタクル、生活のことはワンドというように分類して使うと鑑定も容易になるでしょう。具体的な回答が直接出るという特徴があります。では、また次回のブログに続きます。

 

八島高明のタロット教室3へ続く

 

2021年01月19日

八島高明のタロット教室3

タロットの手順1

タロットは一般的にカードのシャッフルから始まり、1)カットする、2)ドローする、3)スプレッドという順を辿ります。シャッフルには2通りの方法があります。1つは「スローポーク」と呼ばれる方法。これはトランプと同様で一般的なシャッフルのこと。もう1つは「プール」と呼ばれる方法で、テーブルの上でグルグルとかき混ぜる方法です。

 

タロットの手順2

タロットをシャッフルしたあと、カットします。カットとはタロットを3つの山などに分け、再びまとめることを言います。これは省略しても構いません。要は自分自身で無理のないスタイルを確立するのが大事なのです。カットのあと、ドローを行います。ドローとは束になっているカードから、答えのカードを引くことです。一般的には上から順にとっていきます。

 

タロットの手順3

次にカードを広げることをスプレッドといいます。スプレッドには「ケルト十字法」「ホロスコープ展開法」など、たくさんのスプレッドが考案されていますが、これも同様に自分に合ったものを選択するとよいでしょう。こうした方法が「面倒くさい」という人は、最も単純な「一枚引き」でも大丈夫です。ちなみに一枚引きは最も単純な方法ですが、すばりと答えが出るという特徴があります。

 

たしかにカードをたくさん使い、見栄えのするスプレッドを使うと見た目はよいものです。これでタロットの神秘性を演出することもできるでしょう。しかし肝心のリーディングが曖昧になることもあるのです。こうした手の込んだ方法が可能になるにはしばしの時間が必要でしょう。これには潜在回路を開くという目的もあるようです。

 

タロットの目的とは

タロットを簡単に遊び的に使用してはいけません。興味本位でタロットを始めるのはお奨めできません。なぜならタロット術を使い始めると、その人の潜在意識の回路が少しずつ開いていくからです。またタロットに過度に依存してしまう危険性もあります。私もかつてはタロット術に前のめりになり、大きな失敗をしたことがありました。

 

最初タロットを覚えてくると、あまりにも的確な答えが出ることに不思議な面白さを感じるものです。そこでだんだんと何でもタロットに聞いてしまうようになるのです。ですが「タロットの回答は完璧なものではない」ということ。時にはまるで間違った回答が出てしまうことがあるのです。一時、私はタロットの答えには間違いがないと思い込んでひどい目に遭ったことがありました。ですからタロットに過度に依存してはいけませんし、あくまでも本当に自分自身で解決できない時に「先輩のアドバイス程度に聞く」というのが私のお奨めするやり方です。

 

タロットの神秘的な意味とは

タロットのシンボルやその構成を見ると、タロットがキリスト教の様々なエッセンスを絵でシンボライズしたものであることは疑えません。中世のヨーロッパはいわゆる「神の時代」でしたから、一般大衆に向けて教義をわかりやすくするためにカードが考案されたのかもしれません。

 

ただ昨今はキリスト教徒の枠を超えて世界中に広がりを見せるタロット人気をみると、それがキリスト教だけに留まらない、大きな普遍的な価値を持つことに気づかされるでしょう。実際にタロットをやってみると理解できますが、そのシンボルや構成は、私たち人間の内面をうまく表現しているのです。

 

このシンボリズムをみれば、これが古代や中世の神秘学に精通した人物の手によるのは明らかでしょう。特に「大アルカナ」と呼ばれる22枚のカードは「人間の集合無意識的な内面の世界」をよく表現しています。ちなみに私の大アルカナの解釈をその関連で言うと、

 

1)「0愚者」は創造以前のカオス世界

2)「1魔術師」は世界を創造する神

3)「2女教皇」は創造する神の英知面

4)「3女王」は創造された豊穣な大地

 

となりますし、以下に続く7番カードの「戦車」は戦士(人間の魂)が乗る肉体を表しているのです。7と言う数字はキリスト教では「聖なる神の数字」とされ、7つの神、7つの工程、7つの要素などを意味しています。以後、20番のカードは「審判」ではキリスト教の重要な教義である「最後の審判」を表し、21番のカード「世界」は至福の神の国が完成することを暗示します。このようにタロットカードはもともとキリスト教の教義を盛り込んで制作されたものですが、現代においてはキリスト教徒にとどまらず、人類全体に通じる「汎世界的な意味を持つ」とみなしても間違いではないでしょう。次のブログではタロットの本質に迫りたいと思います。

 

八島高明のタロット教室4へ続く

 

2021年01月21日

八島高明のタロット教室4

タロット人気の秘密

タロットが世界中で使われるようになったのは当時の作家や占術師、魔術師などの活躍によるところが大きいものです。彼らは人間のもつ未知の才能に気づいていたとも言えるでしょう。有名なところでは作家のクール・ド・ジェブラン、魔術師のアレイスター・クロウリー、エリファス・レヴィ、黄金の夜明け団のウエイト、占術師のエッテイラなどですが、彼らの広範な活動により世界中にタロットの魅力が広がっていきました。

 

現代においてもタロット=神秘的なものというイメージがあります。これは魔術師などが盛んに利用した影響によるものでしょう。ただ魔術師がタロットを利用したことは別に不思議なことでもありません。魔術とは本質的に「内的な自己と向き合う行為」だからです。これはタロットと共通する要素です。

 

魔術師は様々なシンボルを利用します。シンボルとは言わば潜在意識の回路を開くための道具なのです。たとえばナチスドイツは集団を統率するために「鍵十字」を利用しました。これは国家なども同様で「国旗」を使って国民を統率するものですし、宗教なども同じように仏像を使ったり、十字架を使ったりするものです。人間はこうしたシンボリックなものを利用することで、普段はあまり意識することのない潜在意識を上手に使っているのです。

 

無意識にアクセスするタロット

タロットカードはこうした人間の潜在意識の特徴を構造化して応用したものと考えることができます。そしてタロットの技法とは潜在意識の中にある様々なシンボルを使って、質問に対する答えを上手に引き出すための道具でもあると言えるのです。これは東洋の易も同じ考え方であり、易もやはり自然と人間の関係性を東洋風に記述したものなのです。そのスタイルはまったく異なるように見えますが、本質的には同じ手法を応用していると言えるでしょう。

 

タロットはなぜ当たるのか

タロットを実際にやってみればわかりますが、タロットは占者が問いかけたことに対して的確な答えを出すものです。もちろんすべての問いに答えられるものではありませんが、実際にタロットを経験してみるとその答えの「的確さ」に最初は驚くものです。

 

では、その「答え」は誰が出しているのでしょうか。実はタロットの得意な人に聞いても「誰が答えを出すかはわからない」と言うことでしょう。タロットの本にもほとんど書かれていません。タロット本に書かれているのは単に「カードの意味」と「使い方」にすぎないのです。私はこの謎を解くためにも自分自身でタロットを何度もやってみたものです。そこでわかったのが、タロットに回答を出しているのは実は「自分自身」であることを発見しました。自分自身とはいっても、人間の心理構造は単純なものではありません。

 

人間の意識は大きく分類して3つにわけることができます。まず中心になるのは「私」という自分自身。これは日常生活を送っている自己であり、この文章を読んで思考している本体です。これが「自己」です。

 

この上にはもう一つの自己があります。これを「超自我」と言います。これは精神分析の創始者フロイトが自身の研究から発見したものですが、どんな人間にも自我の上にもう一つの超自我があり、人間生活の善悪などを検閲しているとフロイトは言います。要するに「人間としての良心」みたいなものにたとえることができます。誰でも悪事を思いついたときにそれを検閲しているもう一人の自分がいます。「悪いことをすると罰が当たるよ」と心の中で言う本体、それが「超自我」なのです。

 

誰でもこの超自我を持っています。また超自我の反対の存在として作用しているのがフロイトのいうエス、つまり人間の欲望や感情が混ざり合った「本能意識」です。この意識は自身の欲望に忠実で「欲しいから盗む」「憎いから虐める」など、多くが人間として他人に見せたがらない「恥の意識」です。衝動的で性欲にも深く関係しています。これをまとめると人間には3つの意識作用があることになります。

 

1)超自我・・善意。正義。良心。

2)自 我・・思考。判断。悟性。

3)本 能・・性欲。欲望。闘争。

 

この3つのうちタロットを使い質問をしているのが「自我」です。そしてそれに回答を与えているのが「超自我」なのです。ただ超自我は万能な存在ではありません。あくまでも自己の「上位意識」ですから本質的には自分自身ともいえるものです。ですから特に自分自身に関する質問には間違った回答がよく出るものです。これは自分自身への過信がタロットに影響するからでしょう。

 

超自我は自我を導く「親のような存在」です。人間の善意ある行為、良識的な判断、強い意志力などはこの超自我からやってきます。また超自我の中でも優れたものは、いわゆる超能力を使うこともできるので近未来を予知したり、他人の深層心理を読み取ったりすることも可能になるのです。

 

タロットに上達する方法とは

こうしたタロットの本質がわかれば、タロットに上達するのも難しくはありません。タロットが超自我と接触する手法であることが正しくわかれば、おのずと的中率もあがっていくでしょう。しかし超自我は誰でも活発に機能しているわけではありませんから、タロットがいつも正しい回答を与えてくれるというわけでもないのです。ただ多くの人はタロット術を長年続けることで、確実に上達していくものです。これはスポーツの修練を長年続けた人がスポーツで上達するのと同じことです。

 

タロットに過信は禁物

私も長年タロットを愛用しています。ですがタロット術を過信してはいけません。回答を与えている超自我といえども、何でも知っているということはありませんし、また自分自身の過去のカルマなどに関することは特に当たらないものです。私はかつてタロットの的確さに魅了され、何でもタロットを信じて行動したことがありましたが、時には過信するあまりに大きな失敗をしたことがありました。それ以来、私はタロットは占術のメインとして判断に使うのではなく、あくまでも副次的に補助として使うようにしています。

 

タロットをやる目的とは

タロットをやり始めた人は、最初はその魅力にとりつかれるものです。私も当初はタロットの回答は「神的な次元から来る」と信じていたものです。もちろん今では自分の「超自我」が回答を与えていることを知っていますが、ただタロットの本質を考えるとき、質問に的確に回答を与えるよりも、実は超自我と交流する回路を開くという大切な意味があることを知りました。

 

実はタロットはその交流回路を開くための道具であり、タロットそのものは神聖なものでもなく、また神的な次元とも関係はないことも見えてきました。こうしたタロットの本質がわかれば、タロットの技法やシンボルにあまり固執することなく、もっと自由にやり方を変えても大きな問題ではないことに気づくでしょう。タロットや易もこうした自我の構造を応用することによって成立する占術ですから、これらを学ぶ意味も実はそこにある、と気づくことが大事に思えるのです。(タロット了)

 

 

2021年01月22日
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