八島高明の九星気学教室1

九星気学とは何か

九星気学とはもともとは「九星術」と言い、その源流は多くの日本の占いがそうであるように、中国にあると考えられます。九星気学は一般的に「開運」のための方位術として使用されることが多いようです。具体的には人がどこかに移動する際、その方位空間の吉凶を事前に判定し、開運効果の高い方位の運気を利用しようという発想法です。九星気学による占断法は9個の象意をもつ9つの星(九星)を利用します。そこから「九星気学」と称されるのでしょう。

 

九星気学の占い方法

九星をある一定の循環の法則に従い、各方位(8つ)に配当します。そしてその方位の意味を読み取って吉凶を占います。その人の生まれた年、あるいは生まれた月に中宮していた星をその人の潜在要素とみなして、それを「判断の基」とします。九星気学はその多くが方位占いとして使用されていますが、方位を占う場合はその人の生まれ年の九星(一白水星~九紫火星)と相性の良い九星がその目的とする方位に巡っているかを判断します。

 

九星気学の傾斜法と同会法とは

九星気学で個人の運勢を見る場合は「傾斜法」や「同会法」といった、九星気学独自の理論を使って総合的に判定します。この九星気学は神社などが毎年出版する「暦本」などにも掲載されており、日本では広く普及している占術の一つと言えるでしょう。

 

九星の意味とは

九星は主に自然界に存在するものに例えられます。人間に当てはめる場合は以下のような性質になるとされます。

 

一白水星・・水に関する性質を示す。臆病な側面がある。しかし狂暴になることもある。情緒的な作用があり、交際上手で器用とされる。才能、才知、色情が強いと言われる。

 

二黒土星・・土に関する性質を示す。地味な性格であり、堅実で頑固とする。人には信用性がある。金銭面では細かく計算高い面がある。地味だが働き者であり、コツコツと少しずつ積み上げていく。決断力が弱いところがある。

 

三碧木星・・木に関する性質を示す。一般に好き嫌いが激しいとする。積極的で激しい側面がある。また調子に乗りやすい。おっちょこちょいでせっかち。じっとしない性格。

 

四緑木星・・木に関する性質を示す。旅行や外出が好きで動き回る気質。活動的で世話好きなところも。人を利用するが自分も利用されやすい。

 

五黄土星・・土に関する性質を示し、尊大なところがある。リーダーの素養を併せ持つ。生まじめで面白みに欠ける。不愛想で寡黙。大きな勝負をする。権謀家の側面もある。

 

六白金星・・金に関する性質を示す。高貴な気質で洗練された雰囲気。頑固なところがある。弁舌に巧みで立身出世を遂げる。

 

七赤金星・・金に関する性質を示す。風流な遊び人でおしゃべりな人。金銭の浪費が多く、自己中心的な側面がある。社交家で派手な人。意外と寂しがりやなところも。

 

八白土星・・土に関する性質を示し、悠然として豪胆な側面を持つ。気分屋の側面があり、変化の富む人生。交際面では偏りがある。自己中心的な面も。

 

九紫火星・・火に関する性質を示す。頭脳明晰で活動的。情熱家で俊敏。名誉欲が人一倍強い。嫉妬心。猜疑心が強い側面がある。芸術方面に適性がある。

 

九星気学で占いをする場合、その人の潜在的な要素(九星)を最初に出す必要があります。四柱推命や西洋占星術ではそれが生年月日時ですが、九星気学の場合は主にその人の生まれ年、生まれ月を使用することになります。

 

九星気学の定位とは

定位とは九つの星が本来所属する箇所をいいます。これは易の方位と同じものです。以下になります。

 

北・・・・一白水星

東北・・・八白土星

東・・・・三碧木星

南東・・・四緑木星

南・・・・九紫火星

南西・・・二黒土星

西・・・・七赤金星

北西・・・六白金星

 

九星気学の吉凶について

九星は特定のパターンにしたがって移動していきます。年盤であれば1年毎、月盤であれば1月毎に移動します。九星が移動すると、九星どうしの相性や九星の定位との関係などから吉凶が発生するとされます。方位を見る場合、以下の方位は凶とされます。

 

五黄殺・・・年盤・月盤で五黄がある方位。凶の方位。盗難・災難・病気など。

 

暗剣殺・・・年盤・月盤で五黄の反対の方位。五黄と同様に凶。損失・疫病など。

 

本命殺・・・年盤・月盤で自分の生まれた九星のある方位。健康問題に障害が出る。

 

的殺・・・・年盤・月盤で本命殺の反対の方位。同様に健康問題に障害が出る。

 

・・・・・年盤・月盤でその年の十二支の反対側の方位。離別・別れなど。

 

以上、簡単に内容を紹介しましたが、出し方や使い方は他の占術に比較して簡単なほうでしょう。使い方の詳細は書店等で専門書を購入すると良いと思います。

 

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2022年05月17日